娘の選択

あれほど心配したのが嘘のようにうちの猫の声もすっかりもとに戻り、ご飯が欲しい時はまたミャーミャーとうるさい声をだしています。でも心なしかあの低音のいらいらさせられる声も気にならなくなったような、、、、

今日の写真は私が留守の間に夫と猫がキッチンテーブルを占領して、二人で　”お勉強”をしているところだそうです。うちの猫は新聞紙や本が好きで、このように夫が仕事をしだすと必ず紙に埋もれてお昼寝をするんですよ。夫はこの写真を生徒達に見せるのだそうです。果たしてうちの猫が生徒達のモーチベーションを上げることができるのでしょうか？

週末もまた暑ーい日が続き、結局先週は一度も外を走っていません。週末と言えば、うちの長女は毎週金曜日の朝、私に電話をかけてきます。別に何時電話をしてもかまわないのですが。屋外から電話のようで、いつも何かの音が聞こえてきます。それで私もどこからかけているのか聞いてみました。娘は学校へ行く途中のようです。まずキャンパスで駐車場を探し、(これに１０分)、シャトルバスを待つ(１０分）、バスにのって教室へ(１０分）、シャトルバスのバス停から私に電話をするようですね。ですから合計２０分おしゃべりができます。話すことと言えば、娘の猫３匹のこと、学校のこと等。

今回の会話はちょっとシリアスで娘のこれからのことです。大学院１年目もほとんど終わりに近く、来年の今ごろは卒業になりますが、その後何をしようか、と今考えているようですね。娘はすでに教授数人とカウンセリングをしているようですが、母親の私の意見も聞きたいとのこと。選択としては、学生を続けて３年間のPhdのプログラムに進む、来年卒業と同時に就職する、の二つです。　Phdは研究への最大コミットが要求され、地味な研究を一人でこつこつこなし、よほどのパッションがないと途中で挫折する学生が多い、がアドバイザーの見解だそうです。さらにアカデミックの分野は見返りが少ない（低いサラリー）、と娘にとってはこれはかなりのハンディーのようです。娘が今住んでいるロスアンジェルスは便利なようで、実は大変不便な街だと常々言っております。日系のスーパー　”ミツワ”には数分で行ける距離に住んでいて、私にとっては何とも羨ましい話なのですが。

もう一つの選択の就職のほうは、すでにやりたい仕事は決まっていて、ある程度のネットワーキングはしている様子。いずれにしてもPhdのアプリケーションまでまだ時間があるので、これからたくさんの情報を集めて、ゆっくり決めてね、とあまりインパクトのないアドバイスしかできないちょっと頼りない母親ですね。今高校、大学の卒業シーズンのピークですが、親として子供達の成長の区切り区切りを経験することって、嬉しいような寂しいような複雑な心境ですね。